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"短気なオヤジ"を26年間待たせ続けた母に拍手

 
 母 (99歳)へのレクイエム 2008.05.10

 

 

 

謹啓

新緑の候 皆様にはお健やかにお過ごしのことと御拝察申し上げます。

さて、先般 母・近藤好子は、99歳の天寿を全うし、われわれ6組の子ども夫婦、6組の孫夫婦、11人の孫、5人のひ孫に見守られて旅立ちました。

母の生存中は何かとお世話になり、皆様の御芳情にあらためて感謝申し上げます。

昭和58年に、先に逝った 短気なオヤジ を26年間も待たせ続けた母に拍手を送りたい気持ちです。
迎えにきても、ひとり先を行く ガンコ親父 の3歩どころか、5歩も6歩も下がっての天上への道行きも、道端の草取りをしかねない母の背中を押していいものか、どんなエールをおくるのか、解からず終いでした。

90歳すぎても、なお、畑に行きたがる働き者でした。

この20年間、毎月、赤福のついたち餅を楽しみにしていた母が、今年に入ってテレビのニュースに気をもんでいました。2月、3月、4月のついたち餅を、用意できなかったのが心残りです。

自分の喜寿、傘寿、米寿、卆寿、白寿の祝いの席でも、指定席に座らずに、「みんなが見とると、食った気がせん」と隅っこに座り、孫たちに囲まれて、ニコニコと楽しんでいました。

シャイだったのか、KYのフリをしていたのか、わかりません。

今年2月に、入院してからも、朝早くから病室を掃除しはじめたり、自分のことより、世話焼き婆っサ の人生そのものでした。

七七日、四十九日を経て、忌明けを迎えることができました。

99歳の母を偲び、ページ99枚の「白い本」を忌明けの志として、お届けします。ご受納くださいますようお願い申し上げます。

お絵描き帳か、日記帳か、家計簿か、はたまた愛の交換日記か、自分史を書き始めるか、ご自由に、ご利用いただければ幸いです。

お目にかかって、御礼申し上げるべきところでございますが、略儀にて失礼ではありますが、書中をもちまして、謹んで御挨拶申し上げます。

末筆ながら、皆様の御健康と御多幸をお祈りいたします。

謹白
平成20年5月

                                     
近 藤 幸 三

   

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