Mass Communication

いまがチャンス だれでもできる奇術      近藤幸三

                         「こんにちは三井です」12月号

 奇術というとだれもがむずかしいものと考えがちです。「奇術はずかしくて、とても私なんかには……」とか「私は不器用だから……」などとはじめからあきらめてしまう人も多いようです。たしかに鳩を出したり、人間を宙に浮かしたりというように、初めての人にはできそうもないものもあります。しかし、もっと簡単で、しかも手軽にお茶の間などで、目の前にあるマッチやナプキン、ストローなどを使ってだれもができる奇術もたくさんあります。

 奇術を覚えようとする場合、まずきっかけを作ることが第一で、「パパを驚かせてやろう」とか「子供の誕生パーティに」というように、具体的な目標を定めることです。これからは忘年会や新年会など、そうしたチャンスも多くなり、それだけ張り合いも出るでしょう。

 奇術を覚える近道はマジシャンに直接習うことです。お茶やお花の世界でも、いいものだけに接していればニセモノがすぐわかるように、ホンモノの奇術を見て自分の気に入ったものをひとつだけ選んで習うのが一番です。 プロにとか、奇術教室で習うということでなくても、全国にアマチュアのマジシャンがたくさんいます。あなたのまわりにも一人や二人はいると思います。そんな人と友達になり、教えてもらうのです。「鳩はどこから出てくるんですか」などと面白半分の質問をしないで、その趣旨を説明すれば教えてくれるか、適当な人を紹介してくれるでしょう。

 あるいは百貨店のおもちゃ売り場にあるマジックコーナーで、奇術の道具を買うことです。何十種類もありますから、初めてだということと、その理由を説明すれば適当なのを紹介してくれるでしょう。メーカーはいろいろありますが、あなたの近くの、交通の便のよい百貨店を選んでください。

 さらに本から覚える方法もあります。近くの書店の趣味のコーナーへ行けば、碁とか将棋などの本と並んで奇術の入門書が何冊かおいているはずです。私の著書で「奇術入門」(ひばり書房刊)という本もありますが、これには身近な品で、誰にでもできる奇術30トリックが初心者向けに解説してあり、全国のアマチュア奇術クラブも掲載してありますので習得のご参考にしてください。

 いずれの場合も、はじめはひとつずつ覚えてください。一度にたくさんのものを身につけようとすると、ごちゃごちゃになり、間違えてしまいます。まず自分に合いそうなものをしっかり覚えて自身をつけてから、レパートリーを広げていくことです。
 「自分はオンチで歌ができないから、せめて奇術でも覚えて……」そんなかたのほうが上手になるのです。百貨店か書店へ、まず行動を開始してください。

 


 

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