Shall we ダンス?

 Mass Communication

 

増える個性的結婚式「中日新聞」(1994.04.29)

 

 結婚シーズン真っ盛り。最近は教会で式を挙げ、料理のおいしいレストランで披露宴―という結婚式が流行だが、披露宴席次表に新郎新婦のなれ染め紹介欄を設けたり、自分たちで作ったウエディングケーキを招待者に配るなど、工夫を凝らすカップルも増えている。

挙式の招待状など、結婚式の印刷物が専門の愛知県知多市の近藤印刷。ここにいると「出会いは5年まえの夏、名鉄電車の三河一色駅でした」「新家庭は友達が常に遊びにくる家にしたい」――など、二人の出会いや初デート場所、お互いの好きな点、さらには新家庭への抱負、地図付の新居住所などを、披露宴出席者名と一緒に収めた披露宴席次表が、次々と刷り上ってくる。

中には、ウエディングドレス姿で新郎に抱えられ、幸せいっぱいの新婦の姿を描いたイラスト入りや、子連れの場合には表紙裏に子供の写真を載せるカップルもいる。「こんな注文が増え出したのは3、4年ほど前からですかねえ」というのは近藤幸三社長。

同社では、名古屋市内などのホテルや結婚式場を通じ、年間約1500組の注文を受けているが、最近はうち1割がこのタイプ。依頼者は大抵、自分たちで原稿を作って、持ってくる。

個性的な注文はまだある。結婚記念写真に、披露宴のスナップ写真や新婚旅行写真を何枚か入れてアルバムにしたり、簡単なあいさつや写真説明をつけてミニ新聞にし、式招待者や式に呼べなかった友人、知人に後日、結婚報告として配るカップルもいる。

一方、式出席者に配るウエディングケーキを自分たちで作るカップルも増えている。 3年前から自分の店で挙式するカップルに式の1日か2日前に、直径40a、高さ30a(約70人分)のケーキ作りをさせている愛知県岡崎市のレストラン「ラーム・ドゥ・ピュエール」では、昨年1年間に60組が手作りケーキを作った。3年前の5倍。名古屋からわざわざ行く新婚さんもいる。

こうしたカップルが増えている理由について、近藤社長やラーム・ドゥ・ピュエールの大島孝仁料理長は「最近の若い人達には一生に一度のことなので、人と違う思い出に残る式がしたいという思いが強い」と語り、「これからもっと細部にまでこだわり、自分達らしさを強調した結婚式を挙げる“こだわり派”カップルが増えるだろう」とみる。

 

 

 

TOPに戻る